コレステロール胆石のできる時間帯

では、具体的にコレステロール胆石はどのようにできていくのでしょうか。
先にいいましたが、コレステロールは外部からの摂取だけではなく、体内でも毎日作られています。
ある調査では、同じ時間に夕食を食べた後就寝し、翌日の朝に朝食を食べた人と食べなかった人の胆嚢の胆汁を調べたところ、朝食を食べなかった人の方が胆汁の中のコレステロール飽和度が非常に高くなっているという結果がでており、結果コレステロール胆石ができやすいと言うのです。しかもこれは朝食だけの場合ではなく、物を食べていない時間が長いほど、胆嚢にコレステロール飽和度の高い胆汁がたまりやすいという結果を指すもので、ダイエットなどで絶食を続けていると、胆石ができやすいといえることが判明したのです。また、胆汁の中の成分には、時間帯によってリズムがあることも分かっていて、夕食のあとから朝食の間まで、つまり夜の時間帯は、無条件に胆汁の中のコレステロール飽和度が非常に高くなっていることが分かりました。

この結果をふまえて言うと胆石は、夜に作られているといえるでしょう。ですから、外部からのコレステロール摂取ばかりに気を取られていると、もともと自らが作っているコレステロールに足元をすくわれる格好になりかねないよう、きちんとした食生活を心がける必要があるのです。