胆石の症状

胆石にはどのような症状があるのでしょうか。
また前兆や初期症状などで早期発見することはできるのでしょうか。
ここでは、早期に治療を行うために様々な胆石の症状をご紹介します。
もしやと思った方は早めに医師の相談を受けることをお勧めします。

原因は?

まず、どうして胆嚢に胆石ができると痛みが生じるか、その仕組みをご説明しましょう。
胆石ができる場所はいろいろあるといいましたがここで言う胆石とは胆嚢結石のことで、胆嚢は脂肪を分解するために胆汁を分泌する際に伸縮します。その際に、ある一定の大きさを超えた胆石が胆嚢にできていた場合、ダイレクトに胆嚢を刺激し、傷つけるために、痛みを感じます。
食後に痛みが出ることが多いのは、消化が始まるときに胆汁を出すためだという事です。
これが胆嚢内にあるうちはそこまでの痛みを伴う事はありませんが、伸縮によって胆石が動き、胆管への入り口に詰まったりすると、いわゆる激痛が胸と背中を襲うというような仕組みになっています。

胆石の痛みはどんなものがある?

まず、皆さんに捨ててほしい概念は「胆石=激痛」という考えで、激痛を伴う胆石の場合、その相当前から体内に胆石は存在していたと考えてよいでしょう。
一般的に言って、ごくごく初期の胆石に痛みはほとんどなく、あるのは背中の違和感とこってりした食べ物を食べた後にみぞおち付近に不快感くらいで、それもしばらくすると治まったりします。
発熱などがあれば胆嚢炎などを引き起こしている可能性があり、そこで胆石も見つかる場合もありますが、胆石が原因の場合の胆嚢炎に痛みが伴わないことはまずないといっていいでしょう。その場合は進行している胆石のケースがほとんどです。さらにサイレンとストーンと呼ばれる全く痛みを伴わない胆石もあります。

このように胆石の初期症状は非常に分かりにくく、大概が発作などの激痛を伴ってからの来院になってしまうのが定石のようです。しかし大きくなった胆石の痛みというものは経験したことのある方ならばお解かりかもしれませんが、想像を絶する痛みで、背中と胸に激痛が走り、声も出せないほどになる場合も多いといいます。
それはどんな姿勢を取っても楽にならず、非常に辛いものです。これはやはり胆石の大きさに伴って痛みも増すと考えられていますが、胆石は尿路結石などとは違って、固いものばかりではなく、ビリルビンカルシウム石などはやわらかいものも多く、それらは胆管に詰まっても痛みを感じません。しかし、日本において一番多いコレステロール胆石は残念ながら固いものがほとんどのようです。
気絶するかと思うほどの痛み。やはり誰もそんな事は経験したくはありませんよね。
そのために、早期発見が難しいといわれているこの胆石に、一番大切なことは「予防」なのです。
胆石にならないための生活は、後ほどの胆石と食事でご紹介します。