胆嚢と胆汁の関係
胆石の図解

まず、胆石と呼ばれるものは一体何なのでしょうか。
その答えは、肝臓と十二指腸を繋ぐ「胆道」と呼ばれる器官にできる、石のように固い物質のことを言います。
この胆道は、肝内胆管、胆管、胆嚢に分けられるのですが、これらのどの部位にできるかによって、呼び方が異なり、肝内胆管にできたものを肝内結石、胆管にできたものを胆管結石、胆嚢にできたものを胆嚢結石といいます。この中で一番多いのが、胆嚢結石で、これを単純に「胆石」と呼んで、説明をさせて頂きたいと思います。ちなみにですが、尿路結石は、腎臓や膀胱、尿管にできる結石で、こちらのことは胆石とは呼ばず、痛みの質なども違いますので、区別して考える必要があります。

胆嚢とは、そこから分泌される胆汁と呼ばれる消化液によって、脂っこい食べ物などを消化する役割を担っていて、簡単にいうと胆嚢は、胆汁の貯蔵庫のようなものです。この胆嚢は、小さな袋のような形状をしているのですが、ここから胆汁を分泌する際に、袋が伸縮します。このとき、胆嚢の中に胆石があると、激しい痛みを伴う場合があるのです。そして胆石は、人によって様々な形状の例が上がってきていて、ゴマのような小さなものから、なすびくらいある非常に大きなもの、または、砂のような胆石が数千個もあったという例もあります。

では、一体この石の正体は何なのか、なぜこのようなものができるのか、痛みとはどんなものなのか、これから順を追ってご説明していきましょう。

胆石とは

「激痛」こんな言葉をいろいろなところでよく目にする機会がありますが、実際にその痛みを経験した事のある人は、一体この世の中にどれほどいるのでしょうか。
それはもしかしてここをご覧になっている人の中に、そんな経験をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、私の周りにもこの胆石になり、体感したことのない者には決して想像もつかないような苦しみを味わった人がいます。特に突然襲い掛かってくる疝痛発作はもはやどこが痛いのか、苦しいのか分からなくなってしまうほどの痛みで、まさに声もでないほどの激痛だといい、自分が死んでしまうことも覚悟したとその人は言っていました。しかもその発作はほとんど何の前兆もなく起こるのですから、そう感じても無理はないといえるでしょう。

では、一体どうして胆石になると、それほどまでの痛みが出てしまうのでしょうか。またこの胆石による疝痛発作は、誰にでも起こりえる危険性があるのでしょうか。どうすれば未然に防ぐ事ができるのでしょうか。
このサイトではそんな胆石についての疑問を解決するべく、原因から症状、また胆石症になってしまった場合の治療方法、そうならないための予防法など、胆石とはいったい何なのか、ということを知っていただく為に、健康体を目指す皆さんの生活に役立つ、胆石のいろいろな情報をご紹介していきますので、参考にしていただければ幸いだと思っております。

胆嚢炎の併発

胆嚢炎は胆嚢が炎症を起こしているものを言いますが、胆石がこの胆嚢炎を引き起こすケースは非常に多く見られることなので、注意が必要です。
症状としては高熱、激しい腹痛、吐き気や嘔吐などがあり、急性から慢性まで様々なものがあります。
しかし、胆石があるからといって、必ず胆嚢炎に発展するかというと、そんな事は決してないので、胆石を速く発見して、早期の治療をすることをお勧めします。